シーモア先生

鑑賞後、こんなに温かい気持ちで満たされた映画は久しぶりです。シーモアさんはピアニストの道から指導者へとなられたのですが、イーサンという俳優が自信をなくしている時に出会い励まされたことから、このドキュメンタリーがうまれました。
シーモアさんから紡ぎ出されることばの
ひとつひとつが愛に溢れていて、ひきこまれていきます。
音楽に表情をつけるためには、技術がいります。練習も欠かせません。そして自分の音にもっと耳をかたむけて思い描いた音をだせたらこんなに素晴らしいことはないですね。ピアノが愛おしくなる映画でした。

「音楽教師が生徒にできる最善のことは
生徒を鼓舞し、感情的な反応をひきださせること。これは音楽のためにだけではなく
人生のあらゆる場面で重要なことだから」
とのメッセージには、身が引き締まる思いがしました。
何よりも、シーモアさんのピアノの音色が美しくせつなく…しあわせな時間でした。