セミナー

「樹原涼子と名器を巡る旅」第1回セミナーを聴講してきました。

マスターコース卒業コンサートも
行われた汐留のイタリア街の一角に
佇む、「ベヒシュタイン.サロン」
小さなホールですが、フルコンサートグランドピアノがどーんと待ちかまえてくれています。

ピアノって、自動車メーカーの様に
沢山のブランドがあるんです。
我が家のグランドは、ヤマハ…国産ですね。防音室に入れているので
小さいですが、鍵盤は汗などで指が
滑らないよう特注しています。

今回のセミナーのピアノは
ヨーロッパドイツを代表する
ベヒシュタインというブランド。
小さなグランドでも1000万円位します!
でも調律師、ドイツピアノ製造マイスターの加藤さんによる製造工程のお話を聞いて納得でした。
フレームとなる鉄骨は、1年寝かせて
響きを安定。
弦は、手巻き!他にも沢山の手間と
時間がかけられ
それぞれのパーツへのこだわりが
本当に徹底していました。

ピアノは、それぞれの会場に行って
そこにあるピアノと仲良くなれなくてはなりません。
それには、レッスンの時から
タッチを自在にコントロールできるようにしてあげなくてはならないのです。

加藤さんが最後に言われた
「ピアノを弾くという事は
             空間に彫刻のように
                               音を彫ること」

たから、自分のイメージした音が
出せるテクニックとよい耳が必要なのですね。

サラリーマン家庭の両親が
初めから、ピアノをプレゼントしてくれたこと…今思うと、本当にありがたい事でした。
当時は、高価な物で思い切った買い物だったと言っていました(笑)

ピアノランドメソッドで指導していると、電子ピアノの生徒さんたちが
「いいピアノが欲しいよ〜」という事があります。タッチが物足りなくなるのでしょう。
「サンタさんに頼んだけど、
願いが叶わなかった>_<」なんて子もいて、可愛いです(^^)よい音に対する美意識ってすごいなぁって思います。

もちろん、電子ピアノは、調律もいらず、録音機能などもあり便利ですが
やはりアコースティックピアノとは
別物という知識を持ったうえで
選択されるとよいと思います。